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昭和の犬 [本]
姫野カオルコさんの直木賞受賞作です。
独特の文章、独特の世界の作品です。途中から作品に夢中になりました。
犬が主人公の話ではありません。
昭和に生きる柏木イクの半生を描いた作品です。
副題パースペクティブ、その頃をみるのに、視点を今いるところにひけば掴めるということ、なるほどです。
昭和33年生まれの柏木イクは、いろいろな人にあずけられ、
途中から両親に育てられます。両親は理不尽なものの言い方をする人でした。
父は犬を扱う才はあり、父の影響で、いつも犬のいる生活をしていました。
イクはいろいろ考えながらも淡々と生きていきます。
大学に進学するために上京し、よその家の借間にすむようになると他の家の事情も知ります。
49歳になると介護で東京都と滋賀をいったりきたりです。
イクは決して恵まれてそだったわけではないのです。そして激動の時代です。
でも自分の育った環境も自分で整理して受け入れています。そして老犬をなでながら、
「今日まで、私の人生は恵まれていました。」といいます。
ほっこり心が暖まりました。
いつも何かしらそばにいた犬の存在が心の支えになっていたのかなと思います。
時代とともに飼い主と犬との距離感の違いが感じられました。
イクっていう名前についても最後に謎がとかれていて、おもしろかったです。
独特の文章、独特の世界の作品です。途中から作品に夢中になりました。
犬が主人公の話ではありません。
昭和に生きる柏木イクの半生を描いた作品です。
副題パースペクティブ、その頃をみるのに、視点を今いるところにひけば掴めるということ、なるほどです。
昭和33年生まれの柏木イクは、いろいろな人にあずけられ、
途中から両親に育てられます。両親は理不尽なものの言い方をする人でした。
父は犬を扱う才はあり、父の影響で、いつも犬のいる生活をしていました。
イクはいろいろ考えながらも淡々と生きていきます。
大学に進学するために上京し、よその家の借間にすむようになると他の家の事情も知ります。
49歳になると介護で東京都と滋賀をいったりきたりです。
イクは決して恵まれてそだったわけではないのです。そして激動の時代です。
でも自分の育った環境も自分で整理して受け入れています。そして老犬をなでながら、
「今日まで、私の人生は恵まれていました。」といいます。
ほっこり心が暖まりました。
いつも何かしらそばにいた犬の存在が心の支えになっていたのかなと思います。
時代とともに飼い主と犬との距離感の違いが感じられました。
イクっていう名前についても最後に謎がとかれていて、おもしろかったです。